グレートウェーブな裏地のご紹介【神田小川町店】
【F-ONE神田小川町店 川本blog】
「あーこれは完全にからあげクンレッドの口だわローソン行こ」
と、向かう途中で引っかかった歩行者用の赤信号までそのパッケージに見えてきた夏らしい7月の昼下がり。
「歩道を走るベンツ」
と勝手に呼んでいる、サイベックスのベビーカーが後方からスルリと右隣に停車した。
運転手の婦人が身にまとう、アイスブルーのデコルテワンピは品があって清々しく、
「ばばばば」
「ぶぶぶぶ」
「まままま」
と乗車中、楽しそうに喃語であそぶ乳児が指さす空は一面青い。
信号が青に変わる。
(トコトコトコ…)
「あおい!食べ物で遊ばないの!」
「あそんでないもん!かたいからとかしてるの!」
ローソンの前では、なにやら食べるには硬かったらしい御髪多めな小児が「ガツン、とみかん」の空袋を左手に、右手に持つアイスをおデコに当て、体温で硬さをやわらげてから食べようという豪快さを誤解されご機嫌ななめらしい。。。
(アイスをおデコでーーー、あ、ガーン、レッド売り切れてる)
ローソンのブルー
ワンピースのブルー
幼児が着ていたブルー
空のブルー
青くない青信号のブルー
そして、これまた青くないあおいさんが持っていた空袋のブルー
ブルーにもいろいろだけに色々ござりますが、、、
今回ご紹介いたしますのは「プルシアンブルー」
という、300年ほど前にドイツで生まれ、江戸時代に日本へと輸入されたのち、、、
「画狂老人卍」
とも名乗り、創作のために、桁外れの改名と引越しを繰り返した浮世絵師「葛飾北斎」の最高傑作にて使用されました版画の裏地になりまする。。。
富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」
「北斎ブルー」とも呼ばれる紺青色を用いた波のうねりと富士山、高速船を描いたこの名作は世界中で人気の名の通り、まさに「グレートウェーブ!」
口に糊しながら平均寿命の倍ほども創作を続け、、、
「あと5年、いや、あと10年生きながらえることができたならば、本物の絵描きになれたのに…」
だなんてそんなこと、、、
不精者のワタクシにはとてもじゃないですが言えません…(アンタのことは知らんがな)
浮世絵なる庶民の芸術に心血を注ぐは奇人?変人?それとも???
「ひと魂でゆく気散じや夏の原」
辞世の句を遺した北斎はきっと、、、
「だれが奇人変人じゃ!天才に無礼な!」
なんて笑いながら今年も、夏の草原で気晴らしでもしていることでしょうね。
富士山でも眺めながら。




