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「味の変転」【大手町ビル店】

【F-ONE大手町ビル店 川本blog】

 

 

なぜだか暖房のタイマーが作動しなかったとある日の朝方。

 

 

 

凍てつく寒さでおおわれた室内は闇夜のつぶて。

 

 

と、フトンからも出れず、からだは身震いしながら硬直する始末。

 

 

おやおやこれはこれは…容器のなかで水と分離・沈殿した片栗粉のようだなぁ…と自嘲した吹き出しも、アウェイ感へと変化してのしかかり、舞台はまるで、氷の皇帝ヒョードルを待つリング上のようですよ。

 

 

 

ヒョードル VS わたし…

 

 

 

ファイッ!!

 

 

 

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↑ テーラード要素たっぷりのコム デ ギャルソン・オム プリュスコレクションが素敵でしたので、安直ながらモノクロームで表現。きっと色褪せることはないでしょう。。。

 

 

 

仕立て屋さんの春は早い。

 

 

 

へいしゃも例に漏れず、春夏素材がぞくぞくと、促成栽培にて収穫・出荷された食材たちのごとく入荷しております。

 

 

 

との事で、先ずはクローゼットの中身を確認しようと、チェックをしていたら出てきた一着。

 

 

 

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↑ 生地はゼニア・トロフェオ

 

 

 

あーやっぱりいいなぁ…なめらかでひんもあって、人生にもツヤが出るよなぁ…

 

ひつじさん品評会の優勝トロフィーが名前の由来なのもうなずけるなぁ…

 

 

 

と、晩冬をまたぎ、時空を超えて、初めて手に取ったときのようにご満悦。。。

 

 

 

続いて、どれどれ裏側は…

 

 

 

うんうん、そうそう、ここは擦りきれてつぎはぎをして…この裏地の表情もいいよなぁ…

 

 

 

と、首振り人形のようにくりかえしタテに振るわたし。

 

 

 

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10年前なら、「ナニコレ、格好ワルい、2軍落ちだな、雨の日用にしよう…」などと思っていたでしょうが、今はちがう。

 

 

 

補修跡は…

 

お洋服を慈しむキモチの表出。

 

愛着心を育む一要素であり、再創出の美。

 

傷ではなく「味」としての楽しむ器量を映し出す水鏡。

 

 

パクチーやブルーチーズ、おさかなの肝だって…あのクセ、親しみづらさこそ「味」の醍醐味。

 

 

 

などと、いつもの調子で君子豹変。。。

 

 

 

お洋服には流行りがあり、変化も激しいですが、わたしの趣味嗜好もそのようですね。

 

 

 

このオシゴト、退屈な時もありますが、飽きないことにも頷けます。

 

 

 

と、また首をくりかえしタテに振るわたし。

 

 

 

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↑  同じ裏地じゃなくてもいいよね…と、色はお任せしてつぎはぎしたベスト。

 

 

 

はてさて…

他に裏地がやぶれそうな上衣はないかなぁと、つぎはぎの表情を気に入り、新しく「味」を付けたくなったご様子。無いなぁ、ないのなら…と、学生のころ、デニムにダメージを付けようと浴室でタワシを持ち、ごしごしとこすっていた時の情景が浮かび上がる。その手があったか…あー、ダメよダメダメ( なつかしい )、それじゃあ広義のしょうがい罪だと言い聞かせ、今度は首をくりかえしくりかえしヨコに振るのでした。

 

 

 

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